「入管」とは?

入国管理センターってどんなところ?<難民として認められるまでの道のり>

「外国籍もしくは無国籍の人で、日本政府に庇護を求める人」が、日本政府に難民として認めてもらうには、まず、法務省の入国管理局に申請します。このことを「難民認定申請」と言います。またその際、自分が難民であることを証明する資料の提出が求められます。そして、審査の結果、認定されれば「難民認定証明書」を受け取ることができます。また個々の事情をふまえた審査を経て、定住者などの在留資格を得ることができます。
不認定の場合は、異議申し立てをすることができます。この際再び資料の提出が求められますが、原則として日本語の訳文を添付しなければいけないとされています。その結果も不認定の場合は、不服を申し立て、裁判所に再審理してもらうことができます。
難民申請者が、正規の在留資格を持っていれば、そのまま在留資格を保つことができます。しかしそうでない場合は、難民申請中であっても、入国管理局によって、速やかに日本を出るような手続き(退去強制手続)が進められ、その間、入国管理局の施設(収容場・収容所)に収容されます。またすでに収容中であっても、認定申請を行うケースもあります。
難民申請の結果が出るまで、約6カ月かかります。 また認定されなかった場合、異議申し立てや裁判所での再審理を含めると何年もかかることもあります。また、収容の判断が下された場合は、手続き期間はさらに長期化することがあると言われています。

参考:
・法務省「難民認定申請」http://www.moj.go.jp/ONLINE/IMMIGRATION/16-6.html
・法務省「難民認定制度に関する検討結果(中間報告)」 http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyukan_nyukan13-07.html
・法務省「難民認定審査の処理期間の公表について」 http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri03_00029.html
・法務省入国管理局「難民認定手続き案内」 http://www.immi-moj.go.jp/tetuduki/nanmin/nanmin_tetuduki.html
・UNHCRJapan 「[日本の難民保護]日本の難民認定手続きについて」 http://www.unhcr.or.jp/protect/j_protection/protection.html

 

右図:オリジナル難民申請の流れ 作成 CLOVER

<収容所での生活> 収容されている難民申請者は、どのような生活をしているのでしょうか。収容所には、難民申請中の方の他にも様々な理由で収容された非正規滞在者の方もいらっしゃいます。収容所では、外部の人との面会が可能です。
そこで私たちCLOVERは、毎週1回の被収容者との面会でのお話を通して、以下のことが分かりました。個人の意見も含まれていますが、参考までにご紹介します! 東日本入国管理センターでの例・・・ ◇収容所では、外部との連絡が制限されており、自由に外へ出られません。 ※電話と文通はできますがインターネットは使用できません。個人的な携帯電話等を使うことはできません。 ◆起床、食事、シャワー、運動、睡眠などの時間が決められています。 ◇労働ができず、入国管理局の職員や監視カメラによって常に監視されています。 ◆国籍、民族、言語、習慣など事情が異なる人々が同じ部屋に収容されています。

◇密閉された狭い空間(例えば8畳に5人ほど)で、窓はあるが光が入るだけの部屋で生活している。
◇7B は地下にある狭い個室 小さい窓と、布団を敷いたら頭上すぐにトイレがあった byクルド人男性 ◇聞き込み調査をもとに作成した、 ある部屋のイメージ(左図参照、作成:CLOVER) 約6畳で5人部屋byクルド人男性 ◇言語的な障壁や情報の入手困難による、法律や制度に関す知識を得ることが難しい
◆駐在医師は1名しか居ないため、受診の申し出をしてから実際に診察されるまでに時間がかかったり、簡単な応急処置しかされなかったりします。 ◇畳が古い部屋では、ダニが発生してしまいます。
◆慣れない環境や長期の収容、申請結果への不安等に伴い、心身ともにストレスを抱える人が多いです。

参考:牛久入管収容所問題を考える会http://www011.upp.so-net.ne.jp/ushikunokai/
個人の聞き取り調査

*被収容者の方からの話*(個人が聞いた一例です)

CASE 1
金曜日の運動の時間に、足を痛めてしまい、病院に連れていってもらおうとしたら断わられた。ひどく腫れていたが、土曜日と日曜日はそのまま放置された。診察を受けられたのは月曜日で、「骨折」していたことがわかった。

CASE 2
お腹が痛かったので、薬をもらったのだが、まったく効果がなかった。あとから、頭痛でもらった人の薬を見たら、まったく同じ種類の薬で、腹痛なのに頭痛薬を渡されていたと気付いた。

CASE 3
自分はきれい好きだが、収容所でひげ剃りが共用なので、ひげをそることに抵抗がある。同じ部屋の人が、部屋をきれいにしてくれないので、気持ちが悪い。そういうことが、とてもストレスだ。

CASE 4
中庭でサッカーをするのは楽しいが、狭いため怪我をしやすい。運動はしたいけど、怪我をしたくないから、ひとりで庭の中をジョギングしている。

CASE 5
時間がたくさんあるから、日本語の勉強をしている。職員の人たちは日本語を使うし、フロアにいる色々な国の人たちとも日本語で話すことが多い。だから、収容所に入ってから、日本語をたくさん覚えた。もっとたくさん勉強したいけど、自分ではテキストなど勉強する物を用意することができない。